概要
自閉症の割合が世界で最も高い国は日本である。あるデータでは先進国11カ国のうち11位のアイスランドの自閉症率は10,000人あたり13.2人だったが、日本では2008年にトヨタで実施された調査によれば、自閉症率は10,000人あたり181.1人と、約7.2倍となっている。
諸説あるが、これら日本の社会的風土が1つの原因ではないかと、我々は考えている。新卒での一斉就職や、組織内での同調圧力。一度レールを踏み外した場合の再チャレンジの難しさ、非正規と正社員の格差など。海外と違って自分の考えが強すぎる発達障害者は「個性」として認められず、単に「場を乱す邪魔者」として排除される傾向にある。
一方ではそのこだわりを活かして、プログラマーやデザイナー、起業家として活躍する当事者もいるが、現状そのようなアクションができているのは2割ほどである。
今後、よりサステイナブルな社会を目指すにあたり、今回はブロックチェーンなどのテクノロジーを活用した社会起業家の2人によるディスカッションを交えて、これらの現状と課題、そして今後の展望をお話頂く。
日時
4月27日(金)17:00~17:50
会場
KIITO:1F(ステージB)
参加
無料
出演者
河崎 純真(かわさき じゅんま)

GIFTED AGENT 代表取締役社長
1991年生まれ。 ADHD・エンジニア・社会起業家。 母親は「カリオストロの城」などを手がけた著名なイラストレーターであり、 アスペルガー症候群であった。 自身も発達障害を抱えており「発達障害者が充分に才能を活かすことが出来ない社会」に問題意識を持つ。 高校に行く意味を感じず、 15歳からエンジニアとして働きはじめ、 Tokyo Otaku Modeなど複数のITベンチャー・スタートアップの立ち上げ、 事業売却、 役員業務などを経験。 Web 3D / VR(仮想現実)ベンチャーにてCOOとして活躍。 離脱後、 自身のライフワークであった「発達障害の人が活躍できる社会を創ること」に人生をかけGIFTED AGENT株式会社を起業。
松浦 杢太郎(まつうら もくたろう)

GIFTED AGENT アドバイザー
2006年にASD/ADHDの発達障害の診断を受ける。また先天性小耳症と重度のアトピー性皮膚炎も持ち合わせているが、持ち前のバイタリティを武器にそれらを克服。4回の転職を経て、現在は外資系IT企業で働く傍ら、ギフテッドエージェントのアドバイザーを務め、投資家紹介や当事者の生活/就職支援を行う。
発達障害当事者が社会で生き残るための実践的なテクニック
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