内容
「ワカモノ」世代でも特に中学⽣・⾼校⽣に焦点をあて、地域内外の「オトナ」と交流し、⾃⾝の街の課題を考え、技術を学び、クリエイティブな解を模索してその成果を地域内外に発信してきている3つの事例を紹介します。これらの活動が中⾼⽣の教育に対してどのような影響・効果があるか、ワカモノ世代が⼤⼈と⼀緒に課題に寄り添い解決策を⾒出すことでどのようにまちづくりにつながるのかについて意⾒交換します。さらには中⾼⽣の活動を⾃主的かつ創造的な活動として持続させるために、地域の⼤⼈たちが⽴場を越えてどのような役割を果たしていく必要があるのか、どのような環境やプロセスが必要なのかについても考えていきます。
1. 兵庫県⻄脇市「ニホンのヘソン」
⻄脇市で 2018 年 1 ⽉に開催された地元⾼校⽣と⾃治体関係者、地域企業によるアイデアソン。⻄脇市があらたな産業・地域振興として進めているスイーツファクトリー事業の対象である「いちご」を題材とした。アイデアソンでうまれたアイデアを育て、世に送るための活動を継続的に展開している。
2. 埼⽟県秩⽗郡横瀬町 「横瀬クリエイティビティー・クラス」
横瀬町で開催された地元中学⽣とクリエイター集団による映像・⾳楽・ライティングの教育・創作活動。2017 年 4 ⽉からプロジェクトは開始され、アイデアソン・レクチャー・社会⾒学などを経て 2017 年 11 ⽉の発表会を迎えた。発表会後も横瀬クリエイティビティー・クラスをキッカケに様々な活動を展開している。
横瀬クリエイティビティー・クラス
3. イトナブ⽯巻
「震災 10 年後の 2021 年までに、⽯巻から 1000 ⼈の IT 技術者を育成する」ことを⽬標に,⼩学⽣〜⼤学⽣までを対象に、ソフトウェア開発やグラフィックデザインを学ぶ拠点と機会を提供している。イトナブとは「IT」×「遊ぶ」×「学ぶ」×「営む」×「イノベーション」の造語。
日時
4月28日(土)10:00~11:30
会場
KIITO:1F(ステージA)
参加
無料
出演者
片山 象三(かたやましょうぞう)

西脇市長
1961年生まれ。同志社大学商学部卒業。
村田機械株式会社勤務、津田駒工業株式会社勤務、株式会社片山商店勤務・代表取締役、社団法人西脇青年会議所理事長を経て、2013年西脇市長選挙において初当選、2017年再選。
内閣総理大臣表彰 第1回ものづくり日本大賞
<生産・製造プロセス部門>
国内繊維産業の復活を目指す「世界初」の「多品種小ロット織物生産システム」
富田 能成(とみたよしなり)

横瀬町長
1965年横瀬町生まれ。国際基督教大学(ICU)卒。1990年~2009年、日本長期信用銀行(現新生銀行)。法人営業、メキシコ留学、L.A支店ヴァイスプレジデント等経て、不良債権投資や企業再生の分野でキャリアを積む。2011年4月から横瀬町議会議員を経て、2015年1月に横瀬町長に就任。官民連携プラットフォーム「よこらぼ」を立ち上げるなど、都市圏の人材や民間活力を呼び込む施策を次々展開している。
古山 隆幸(ふるやまたかゆき)

一般社団法人イトナブ石巻代表理事
株式会社イトナブ 代表取締役
一般社団法人ISHINOMAKI2.0 理事
宮城県石巻市出身。地元石巻を高校卒業と同時に離れ東京にてITと出会い、事業を起こす。 3.11以降は東京と石巻を行き来する日々を続け、母校である宮城県立石巻工業高校や近隣の高校においてソフトウェア開発の授業を行う。同時に石巻の誰でもが気軽にITについて学べるイトナブ石巻の事務所を立ち上げ、小学生から大学生を中心にプログラミングからデザインについて学べる環境づくり、とがった若者が育つ環境づくりに人生をそそぎながら「触発」「遊び」というキーワードから石巻を新しい街にするべく活動中。
佐々木 哲也(ささきてつや)

株式会社富士通総研
マネジングコンサルタント
主にメーカー、通信キャリアにおける業務プロセス改革や構造改革支援を経て、現在は新規事業の企画・開発支援および事業開発組織の立ち上げ・促進を支援。
価値創造のプロセスやメカニズムの研究・開発などを手がけ、セクターを越えたオープンイノベーションのプロデュースなども手掛ける。
著書に「0から1をつくる まだないビジネスモデルの描き方」(共著)、「徹底図解 IoTビジネスがよくわかる本」(共著)
モデレーター:藤井 信忠(ふじいのぶただ)

神戸大学大学院システム情報学研究科・准教授
クロスメディアイベント「078」実行委員長
学術振興会特別研究員(DC1)、神戸大学工学部助手、東京大学人工物工学研究センター助手、同客員助教授、神戸大学大学院工学研究科准教授を経て,2010年4月より現職。博士(工学)(東京大学)。オペレーションズリサーチ、自律分散型生産システム、サービス工学、オープンイノベーションなどに関する研究に従事。